10月1日と2日で日本画と画古図帖について学んだ。
県立美術館で特別展の鑑賞と、展示してある徳川将軍が所望したという画古図帖の現代版を自作した。
模写をした「薄美濃紙」の丈夫さと、乾いても墨の筆跡に沿って縮まないという和紙のすばらしさ、蛇腹の中紙を広げると巻物のようなひとつながりの図録になる面白さなど、気力と体力は消耗しつつも深い二日だった。
印刷技術がなかった時代、画家は中国の大家や日本の大家の作品を必死に描き写した。けれど、どこかに写した作家の個性がにじみ出る。それどころかアレンジしてしまうこともある。
自分で模写をしてみると、そうなってしまう理由がよくわかった。
美術は楽しいな。知るほどにもっと学びたくなる。