沖縄へ行ったら、絶対訪れてみたい場所があった。
「ひめゆりの塔」と「平和祈念公園」の二か所なんだけれど、ツアーバスだとささっと見学程度なのが残念なので、路線バスで行ってみた。
朝8時にホテルを出発して、糸満を経由して「ひめゆりの塔」へ着いたのは11時をまわっていた。
糸満からの乗り継ぎが一時間に一本だから至極不便だった。
資料館やドキュメンタリーの映像、生き残った学徒さんたちのビデオによる証言をじっくりと見させていただいた。
彼女たちと同じ年齢の頃に来たことがあるけれど、その時にはあまり関心がなかった。今回は、過去の事実を自分の中で反芻しながら感じることができた。
平和祈念公園は初めて訪ねてみた。
糸満のバス停留所で詰所のおじさんから「じっくり見てね」と言われたのだけれど、平和祈念公園は思ったより広い敷地で、すべてを廻ることことができなかった。
眼下の海岸線を眺められる場所があった。過去にはここまで追い詰められて絶望した人たちがどれくらいいたのだろう。
ひめゆりの塔祈念館初代館長の「日々平和を守る勇気を」の言葉がとても大切に思えた。
ちゅら海水族館より、あえてこの場所を選んだ一期一会の旅人と、なんとなく心が通じた。